「ピアノの購入を検討しているんだけど、どのくらいの重さがあるんだろう?」
「ピアノって自分たちで運べるくらいの重さなのかな?」
ピアノの購入を検討している方のなかには、このような疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
普段、なかなかピアノの重さを気にする機会ってないですよね。
ピアノの購入後に後悔しないためには、事前にピアノの重さや、重いピアノの注意点を理解しておくことが重要です。
この記事では、一般的なピアノの重さをお伝えした上で、ピアノを選ぶ際のポイントを紹介します。ぜひ、最後までご覧ください。
ピアノの重さってどのくらい?
ピアノの重さは、ピアノの種類やタイプによって異なります。
これから、ピアノの種類ごとの重さを紹介しますね。まずは、ピアノの種類について、事前確認しておきましょう。
ピアノは、大きく分けて3種類あります。それぞれ以下のとおりです。
- グランドピアノ
- アップライトピアノ
- 電子ピアノ
種類ごとに、ピアノの重さを確認してみましょう。
グランドピアノの重さ
グランドピアノは、3種類の中でもっとも大きくて重たいピアノです。
一般的なグランドピアノの重さは、250kg〜450kgと差があり、ボディの大きさによって異なります。
小さめのレストランやサロン、カフェなどに置いてあるグランドピアノは小型の物が多く、重量も250kg前後と軽めです。
一方で、大きなコンサートホールやライブ会場などに設置されるグランドピアノは大きいケースが多く、450kg〜500kgある物もあります。
アップライトピアノの重さ
アップライトピアノは、壁に密着できるタイプのピアノで、グランドピアノと比較してコンパクトなのが特徴です。
一般的なアップライトの重さは、200kg〜250kg前後となっています。
なお、一般的なグランドピアノの場合、3本の足で本体を支えるのに対して、アップライトピアノは4本で支えています。
そのため、グランドピアノよりも、床への負担を軽減できるのがメリットです。
ところで、アップライトピアノってもっと軽いのかと思っていました。意外と重たいんですね。
電子ピアノの重さ
電子ピアノは、ポータブルタイプやアップライトタイプなどがあり、それぞれ重さが異なります。
一般的な電子ピアノは、10kg〜100kgほどとなっており、グランドピアノやアップライトピアノと比較して軽いのがわかるでしょう。
ポータブルタイプの電子ピアノは、10kg〜20kg前後と持ち運びが可能な重さになっています。
アップライトピアノ形の電子ピアノは100kgほどの重さです。
アップライト型の電子ピアノが重たい理由は、大きなアンプ・スピーカーが搭載されているからなんですよ。
一般的な家屋の床は何kgまで耐えられる?
一般的な家屋には、建築基準法によって1800N/㎡の耐過重が定められています。
1800N/㎡を1㎡あたりの計算に直すと、180kgになります。
つまり、「1m×1mの面積には、180kgまで乗せても大丈夫ですよ〜」ってことになるんですね。
そのため、ピアノの重さと演奏者の方の体重を合わせても、基本的には問題ありません。
重いピアノを通常の床に置いても平気?
一般的な家屋の場合、ピアノを床に置くことは可能です。
一方で、床の材質によっては、へこみや傷の原因になる可能性があります。床を傷つけないためにも、板やマット等を敷いて保護するのがオススメですよ。
なお、古い家屋やマンションなど、物件によってはピアノを置けない場合があります。その他、重量は大丈夫でも、ピアノの音がNGのケースもあるでしょう。
ピアノ搬入後のトラブルを防止するためにも、事前に管理会社の方に、ピアノ設置の可否を確認しておくことが重要です。
重いピアノを置く際の床の補強方法
ピアノを設置する際、自宅が古い場合や、床へのダメージが気になる場合は、床を補強する方法があります。
床の補強を希望する際は、管理会社や施工店に問い合わせてみましょう。
なお、これから家を建てる方で、ピアノを置く予定がある場合は、あわせて床補強の施工を検討するのがオススメです。
後から床補強をおこなうよりも、安い費用で済む可能性があります。床の補強を悩む場合は、費用と合わせて業者の方に相談してみると良いでしょう。
ピアノを購入する際のポイント【重さと大きさ】
ピアノの購入を検討の際は、重さや大きさを十分確認することが重要です。
ピアノ購入後に置くスペースがなかったり、用途が合わなかったりするケースがあります。
これから、ピアノを購入する際のポイントを紹介しますね。主な項目は、以下のとおりです。
- ピアノを移動する予定があるか
- ピアノを置くためのスペースがあるか
- どのような用途でピアノを弾きたいか
それぞれ確認してみましょう。
ピアノを移動する予定があるか
ピアノを購入する際に、大きさや重さを判断するポイントの1つ目は「ピアノを移動する予定があるか」です。
季節によって部屋の間取りを変えたい方や、気分によって演奏する場所を変えたい場合は、重たいピアノは向いていないかもしれません。
その他、引っ越しする予定がある方で、大掛かりなピアノ移動を負担に感じる場合は、できる限り自分で運べる重さのピアノが良いでしょう。
気軽に模様替えしたい方は、ポータブルタイプの電子ピアノを検討すると良いかもしれませんね。
ピアノを置くためのスペースがあるか
ピアノを購入する際に、大きさや重さを判断するポイントの2つ目は「ピアノを置くためのスペースがあるか」です。
とくに、グランドピアノはかなりのスペースを必要とします。部屋の間取りや、ピアノのサイズによっては、1部屋のほとんどを占領してしまうかもしれません。
ピアノを置くためのスペースが十分に確保できない場合は、壁にくっつけられるアップライトピアノか、電子ピアノを検討すると良いでしょう。
どうしてもスペースが確保できない場合は、ポータブルタイプのピアノを選択するのがオススメです。
なかには、鍵盤数が少ないタイプのピアノもありますよ。
どのような用途でピアノを弾きたいか
ピアノを購入する際に、大きさや重さを判断するポイントの3つ目は「どのような用途でピアノを弾きたいか」です。
誰かとセッションをしたり、バンドキーボードとして活動したりしたい場合は、持ち運びができるピアノがオススメです。
一方で、電子ピアノには、アップライトピアノやグランドピアノのような、弦によって空気が振動する感覚は味わえません。
身体全体で音を感じたい方や、豊かな音色を楽しみたい場合は、アップライトピアノやグランドピアノを検討すると良いでしょう。
僕は、アップライトピアノと電子ピアノを使用していますが、音の響きが全然違いますよ。電子ピアノは、夜中でも練習できるのが利点ですね。
重いピアノを購入する際の注意点
グランドピアノのような、重たいピアノを購入する際は注意が必要です。
お住まいの住宅や環境によっては、重たいピアノを搬入できない場合があります。床の補強が必要になるケースもあるでしょう。
その他、アップライトやグランドピアノは、搬入を業者の方にお願いする流れになります。2階以上に住んでる方など、場合によっては、クレーン車の手配が必要になることも。
基本的には、重たいピアノは一度設置したら移動しないケースが多いです。重たいピアノを購入する際は、ピアノを置く部屋や配置をよく検討しておきましょう。
【まとめ】重いピアノを購入する際は、状況と用途をよく検討しよう!
この記事では、ピアノの種類ごとの重さや、重いピアノを購入する際の注意点を紹介しました。
基本的に、大きくて重たいピアノほど音量や表現が豊かになる傾向があります。本体が大きくなるほど弦も長くなるからです。
一方で、電子ピアノにもメリットがあります。スペースを取らなかったり、持ち運べたりするのが電子ピアノの利点です。
その他、ヘッドフォンを使用すれば、時間を気にせずに演奏できるのも電子ピアノのメリットでしょう。
ピアノを購入する際は、それぞれの環境やニーズにあわせて検討してみてくださいね。
最後に、僕が愛用している電子ピアノを紹介しますね。
以下のRolandの電子ピアノを愛用しています。実際に、電気屋さんを何件もハシゴして、何台も試し弾きをした上で決めました。
本物のピアノのタッチに近くて、音色も豊かです。ヘッドフォンをした時の音の響きがまた良いんですよね。気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね。