ピアノを素早く弾くことに憧れますよね。
“早く弾けたらかっこいいなと思っていてもなかなか思ったようにいかない”そんなお悩みをお持ちではないですか?
・指を早く動かしたいのにどうもうまくいかない
・指を早く動かそうと頑張ると前腕が疲れる(痛くなる)
今回はこのようなピアノを習う上で誰でも一度は当たるこの壁についてお話ししていきたいと思います。
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ピアノ歴:7年前にクラシックピアノに惹かれ、クラシックピアノを開始。それから今現在もピアノと過ごすライフスタイル。
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この記事と合わせて、以下の書籍も読んでみてください。
速い曲を弾く時に疲れてしまう原因を、身体の構造から解説している本です。
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僕も、何度も繰り返し読んで学びました。
ピアノの鍵盤ってどんなもの?
まず初めに改めてピアノの鍵盤の仕組みを考えてみましょう。
ピアノは初めて触る人でも容易に音を鳴らすことができる楽器です。
楽器の中には初めて触る物ですと音を鳴らすこと自体が難しいものもあります。
ピアノは鍵盤に指を触れて押すことで中にある仕組みが働き
ハンマーが弦を叩くことで音が出ます。
鍵盤が下がるとき、さらには鍵盤が底(それ以上さがらないところ)に着く直前に
上記の仕組み(ハンマーが弦を叩く動作)が働きます。
ですので鍵盤が底についている状態で強く押しても
音は鳴り終わっている状態なので音の強弱などはかわりません。
そして鍵盤を離すと上に戻り、音が止まります。
(ペダル操作によってこれらをコントロールしたりもします。)
”そんなこと知ってるよ〜。”と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
このことを再確認し、改めてイメージしていただくことでより深い理解につながると思います。
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早く弾けない理由
鍵盤を早く、軽やかにまたは大胆に弾けたらかっこいいですよね。
憧れの演奏のように真似をしてみたもののなかなか思ったように弾けない、
なんてことがあると思います。
早く指が動かせない理由にはいくつか原因があるので一つずつみていきましょう。
指をバラバラに動かすことに慣れていない
ピアノを始めたての方は特に指をバラバラに動かすことに慣れていないことが考えられます。
日常の生活の中で両手の5本をそれぞれバラバラに動かす動作というのはあまり多くありません。
例えば日ごろからパソコンを多用していてタイピングをするような方などは
似たような動作をする機会があるかもしれませんが、それでも多くないと思いますし
やはりピアノの動作における5本指の使い方とは少し異なります。
ですので早く弾くためにはまず指をバラバラに動かすこと自体に慣れるということも
必要だと言えるでしょう。
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無駄な力が入っている
無駄な力みというのは指を動かす上で大敵です。
しかし多くの人が自分が思っている以上に無駄な力が入ってしまっています。
実際に私も”無駄な力が入っていることに気づく”ということに気づくまでにかなり時間を要しました。
リラックスしているように思っていてもどこかに無駄な力が入っている可能性は十分にあります。
例えば、ピアノを弾く時に必要以上に指をあげていませんか?
冒頭でも説明したとおりピアノは鍵盤を”下”に押して弾く楽器です。
ですが一生懸命に動かそうとするほど打鍵前に指を高くあげてしまいがちです。
実際私も小さい頃ピアノのレッスンで先生から「指をよく動かして。」と教わった際
指を上げる動作=よく動かす事と勘違いをして、ずっと指をあげていました。
子供の頃だったというのもありますし、当時は先生の意図がまったくわかりませんでした。
またこの”力みをなるべく減らす”というのは
一度経験してみないと相手に伝えるというのがとても難しい事なのです。
同じ事を思っていても人によって感じ方が違うためです。
なので皆さんは「これだけが正解」と思わずにいろんな角度から柔軟に想像していただけたらと思っています。
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鍵盤を押しすぎている
ピアノの構造の説明をさせていただいた時に
”ピアノは鍵盤の底に着く直前で音を作っている”とお話しさせていただきました。
底についたときにはもう音は作り終わっているのですが
ついつい”グッと”抑え込んでしまっていたりします。
この動作をあえて次に進むための準備としていたり、計算して押し込めている場合は良いのですが無意識に押し込めてしまっていると早く弾けない原因になったり、怪我の原因になったりしてしまいます。
これらを分かった上でおこなっている方は力の入れどころと抜きどころをちゃんと理解した上でおこなっています。
例えばスポーツでもずっと全力では疲れて動けなくなってしまいますし
また「インパクトの瞬間だけ力を入れる。」なんて言葉も聞いたりしますよね。
それと同じようなことで、力の使い所をご自身でコントロールしています。
ただ、無意識で力をかけすぎてしまっていると次第に疲れて指が動かなくなってしまったり
痛くなってしまったり、最悪の場合怪我につながってしまうこともあります。
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無駄な力みがあると・・・
ピアノを早く弾くためにはこの”無駄な力み”を取り除いていかなくてはなりません。
余計な力みがある時には「指のあげにくさ」や「前腕の疲労・乳酸が溜まったような痛み」がでたりします。
これらがある場合には余計な力みが生じている可能性が高いです。
これらを少しずつ、ご自身の感じ方にいつも寄り添って解決していくことが大切です。
何度も言いますが人によって感じ方が違うため、説明に至る言葉選びやニュアンスも変わってきます。
似たような感覚の方がいらっしゃればラッキーですが、最終的にはご自身の感じ方で体感するしかありません。
力みによるブレーキ
ピアノは鍵盤を下におろして弾く楽器だとお話しした上で、指の上げ過ぎが無駄な力みを生むことを説明させていただきました。
わかりやすく例えるならば
”下におろそうとしてるのに指をあげる意識がいきすぎると上に引っ張っている”
という、いわば綱引き状態を作ってしまいます。
車でいうならアクセルを踏みながらブレーキを踏んでいる感じでしょうか。
これでは早く動かしづらいのは当然です。
素早い動作では鍵盤をおろしたら指をあげるのではなく
弾いた後は力をゆるめてもとの位置(ポジション)にもどすような感覚が近いかもしれません。
音は鍵盤の底に着く前に作られているので鍵盤の底を捉えた時には既に緩んでいる状態とも言えます。
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気づく力と想像力
ここまで余計な力みが早い曲を弾く上での大きな弊害になることをお話ししてきました。
実はこれって、ゆっくりの曲を弾いている時は力んでいても割と弾けてしまうので
力んでいることに気づきにくいんですよね。
その間にも力む癖は身体にしみついていきます。
早い曲に挑戦した時にやっと何か原因があるのかも?と気づきます。
そして”無駄な力”や”無駄な力”と表現したのも、ピアノは必要な力はかけなくては弾けないからです。
完全に力みを無くしてしまった場合”だら〜〜ん”としてしまい良い音はなりません。
効率よく、最低限の力をかけつつ無駄な力みは排除していく
この考え方がとても重要です。
そしてその適度な力みという『感覚』の部分は人によって感じ方が大きく異なります。
誰かの言葉では全然イメージが掴めなかったり、誰かの言葉ではイメージしやすかったり
同じことを指していたとしても受け取り手によって変わってきます。
ですのでその感覚を一度でも体験することがすごくすごく重要です。
いつも自分の中でいろんな視点で捉え、考え、試してみてください。
おそらく1度目を体験するまでには相当な時間を要すると思いますが、
その間もいつも新しい発見でワクワクすることを忘れず楽しんでください。
私自身この”1度目の体験”をする上でとても参考になった書籍がありますので
ブログの最後に紹介させていただきますね。
普段の記事でもよく使わせていただいてる”気づく事”についてとても濃い内容が書かれています。
ピアノを弾くのは指先だけではない事、広い視野と感覚を持つ事を私もこの本で学びました。
1回読んだだけではその本が何を言っているのかわかりませんでしたが、
その後何度もピアノで試行錯誤をしその都度読んでいるうちに
”そういうことか”とか”書いてあったのはこの感覚のことか〜!”と
少しずつ感じることができるようになっていきました。
わからない道を歩いている時はとても不安でしんどいです。
あとになって今まで歩いてきた道のりがよく見えたり、行く先が鮮明になったり
そうなった時の喜びや感動をピアノに励んでいる皆さんと共有できたら幸せです。
諦めなければ必ず。
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最後まで読んでいただいてありがとうございました。
実際に私も今でも愛用している書籍です。
きっと新しい発見があると思うので良かったら読んでみてください。
皆さんのピアノライフが幸せになりますように。
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お茶どうぞ🍵