ピアノで使うのは指の筋肉じゃなかった。間違った認識。

piano

ピアノを弾く際、練習する際にこんな練習法を聞いた事がありませんか?
”指を素早く動かすには指に筋肉をつけよう!”
”指の力を鍛えて大きな音を鳴らそう!”
”ピアノを弾く時に強く弾くためには指の力が必要!”

果たして本当にそうなのでしょうか・・・?

筆者情報
ピアノ歴:25年。5歳からピアノ教室に通いピアノ習う。その後学業が忙しくなり辞めるも5年のブランクを経て独学にてピアノを再開。それから今現在もピアノと過ごすライフスタイル。
今回はこんな内容でお送りしたいと思います。
ピアノを練習する際に、きっとお役に立てると思いますので是非読んでみてください。
・指の筋肉を鍛える事とは?
・指を早く動かすためには指の筋肉が必要?
・大きい音、力強い音を出すために必要なこととは
・間違えた練習をすることの危険性を知る
それでは行ってみましょう〜

指の筋肉を鍛える・・・?

皆さんは指を動かす時にどこの筋肉を使って動かしているか意識した事はありますか?
また、指の筋肉を鍛えよう!というようなことを耳にしたことはありませんか?

ただ、それって少し変な事なのです。
というのも指には筋肉がほとんどありません

え!!そうなの!?

 

 

意外だ〜!と思った方も少なくないのではないでしょうか?
指は機能性を保つ上で細い方が理に適っているのです。
なので指にとって筋肉は最小限であるほうが構造上良いのです。

なので先ほどのように「指の筋肉を鍛えて強くしよう!」というのは身体のつくり上むずかしいのです。
実際私自身も昔ピアノを習った頃に「あなたは音が細くて弱いから指を鍛えて大きい音を出せるようにしましょう。」と言われた事があり、指を鍛えるための装置(握力を鍛える装置)を使った事があります。

ピアノだけではなく、別のジャンルでも指先を使うような事をされる上で”指の筋トレ”のようなことに取り組んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ただ、先ほども言ったように指には筋肉がほとんどないので指の筋トレという目的でおこなうのはあまり効率的とは言えません。もしかしたら別の部分で効果が得られる可能性はあるので、どうしてそのトレーニングを取り入れているかを常に意識することが大事ですね。

指の筋肉じゃないとしたら・・・

では指に筋肉がほとんどないのだとしたらどうやって指は動いているのでしょう?

実は指を動かすほとんどのエネルギーは前腕部分手のひら部分にある筋肉によって作られています。指には腱がついており、前腕や手のひらの筋肉とつながっています。
それらの筋肉が収縮することで指とつながった腱がひっぱられて指が動きます。

試しに前腕部分を触りながら指を動かしてみてください。
筋肉が動いているのが感じられるかと思います。

そしてこれらの腱は手首を通っています。
ここでは詳しいお話しは省略させていただきますが、細い手首を機能的に働かせるのにとても効率の良い構造になっています。
人間の身体ってすごいですよね。

指を一生懸命動かしたりハードな作業をすると前腕部に疲労感がたまるのはこのためです。

指を鍛えたら素早く動かせるのか?

指にはほとんど筋肉がないということをお話しさせていただきました。
となると指を鍛える事で素早く動かそう!というのは少し難しいというのがわかると思います。

指を早く動かすためのコツのようなものはありますが、今回は身体の構造として指のことをイメージしていただけたらと思います。

そしてこの正しい身体の構造をイメージするということがとても重要です。
本来筋肉があまりないと知らずに、闇雲に指トレーニングをしようとしたら身体は耐えきれずに怪我をしてしまいます。
身体のどこの筋肉を使ってどう動いているかを正しく理解してイメージすることでこういった無理な負荷を軽減することができます。
練習したくても怪我をしていてはできません。安全に練習するのが何より大切なのです。

もう一つ「指を鍛えて素早く動かそう」というある種の錯覚が身体に力みを生みます。
先ほどお話ししたように、指は前腕部と手のひらの筋肉を使って動かしています。
なのに『指の筋肉を使って動かそう』と思い込んでしまっていると指や手全体、手首や前腕を含め身体に不自然な力みが生まれます。
そのせいで手首が硬くなり、手首の中を通る腱が圧迫され余計に動かしにくくなる。という流れを作りかねません。
実際私がそうでした。”指にないはずの筋肉があると思い込んでいて、その筋肉を動かそうとイメージすることで手首が固まり指が動かしづらくなる。”
”そのせいで余計に音が出せなくなる。”

大きい音、強い音

大きい音や力強い音も同様です。

ある程度”支える”という意味では力は必要かもしれませんがこれも間違えた意識では怪我を起こしかねません。

とはいえ指がふにゃふにゃでは力強い音がでないのも事実です。
ですのでご自身で指を支えやすい角度や位置、力を使うタイミングとエネルギー量を探していかなくてはなりません。

これも個人差はありますが、探すのにとても時間がかかります。
なので今回は「音が弱いのは指の筋肉が足りないからだ。」というような事ではない。ということをしっかり覚えていただけたらと思います。

音を強くしたいがために無理な負荷をかけたり無理な指の筋トレをしないよう、あなたの指を大事にしてもらえたら嬉しいです。

いつも想像する

いつも身体のどこをどの程度使っているかを想像するというのはとても重要であり、効果的な練習をうんでくれます。

何も考えずにそれだけが正解と思って練習するのは怪我をするリスクにもつながりますし、せっかく上達に向かえるはずのあなたの道をさえぎったりします。

当時の私も実際に指に筋肉があると思い込んで、弱かった音を強くするために指トレーニングの道具を使っていました。握力も周りから比べても強かったと思います。
でも音は弱かったのです。それでも力=音量と思い込んだ私はそれを続けた結果に怪我をしました。

最低限の力で動かしやすいポイントを探す最低限の力で大きく遠くまで通るような音の質を出せるポイントを探す。力任せに弾くのではなく、こういったイメージがすごく大事です。
そしてそのポイントを見つけるまでの時間は個人差で大きく変わります。
周りと比べて焦る事なく、いつも自分と相談しながら良い音・理想の音をだせる身体の使い方を探してみていってください。

まとめ

偉そうに話してしまいましたが、私がピアノ練習で何より一番つまずいた事なので熱くお話しさせていただきました。
指が思った良いに動かない・思ったように大きい音(力強い音)がでないと悩んでいる方は少し視点をずらしてイメージしてみてください。
きっと良い方向に進めると思います。

またこれからピアノを始める方や初心者の方も是非今日の内容を思い出しながら練習に取り入れてみてください。

〜本日のまとめ〜
・指にはほとんど筋肉はない
・無理な指の筋トレは怪我につながるリスク
・指を動かしている筋肉は手のひらと前腕部が主
・いつもどのようにして身体や指などを動かしているかイメージするのが大事

これからまた具体的な身体の使い方や指の使い方なども発信していけたらと思っています。
まずはどんなピアノ歴の方にも取り組みやすい指の構造やイメージについて触れさせていただきました。

一人で練習する時はこういった言葉だけではイメージが難しかったりするかもしれません。
もし壁にぶつかった時にはピアノの先生に相談したり、周りのピアノが弾ける人に相談してみるのも良いかもしれません♪

皆さんのピアノライフがより良いものになりますように。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。
お茶どうぞ🍵

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました