「ピアノを弾くときに指番号ってどうやって決められてるんだろう?」と疑問に思う方も少なくないと思います。
指番号が表記されていてもついつい弾きやすい指で弾いてしまったり、そもそも指番号なんて意識もせずに弾いてしまったりしますよね。
ですが指番号にはとても大事な役割や意味があります。今回の記事では指番号の意味と指番号の決め方をご紹介しています。
最後まで読んでいただく事で指番号の大切さを理解し、指番号を意識した練習ができるようになります。ぜひ最後までご覧ください。
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ピアノを弾く際に使用する数字です。それぞれの指には1~5の数字が割り振られており、楽譜によってその音符をどの指で弾くと良いかが表記されています。
また身体の大きさや、造り、年齢など人によりそれぞれ体格が違うためその人に合った指番号は若干異なってきます。
ですが、数字が意味する指に変わりはありません。下記表でいま一度確認してみましょう。
ピアノの指番号が大事な理由
指番号が大事な理由が大きく4つあります。
2.その指ごとの音色に意味がある
3.音と音のつながりを自然にするため
4.無理な体制による身体の故障を防止する
次の音を弾きやすくするため
ピアノの鍵盤は全部で88個あります。それに対して人間の指は左右5本ずつです。
端から端まで使う事は少ないですが、限られた指で鍵盤の上を動くためには動きやすい指使いをする必要があります。
その指ごとの音色に意味がある
親指などの強い指はしっかりとした音がだしやすいですし、薬指や小指は繊細な音を表現してくれます。
人差し指や中指はバランスのとれた指であるため、速度・音量・音色など幅広くカバーできる指ともいえるでしょう。
音と音のつながりを自然にするため
それまでせっかく滑らかに弾けていても指運びがスムーズにいかないことで曲がズバッズバッと途切れてしまってはもったいないです。
曲を滑らかに奏でるためにも、つなげたい音との間は無理のない指使いをする必要があります。
無理な体制による身体の故障を防止する
音を滑らかにしたい一心で無理な指使いや体制で弾いてしまっては故障の原因になります。
身体が楽に弾ける姿勢・指使いをすることは身体を故障から守る上でとても大切なのです。
指番号は意外と軽視されがち?
上記でピアノを弾く上での指使い(指番号)が大事だとご説明しましたが意外と番号を無視してしまっている方も多いのです。
指には強い指と弱い指があるため、ついつい強い指で弾きたくなってしまいます。
そのため練習で苦手な箇所で部分練習をする際、”本来曲が続いていればその指番号で弾く事は無理なのにそこまでの流れを無視して使いやすい指から弾いてしまう”なんて方も少なくありません。
ピアノの指番号には実は深い意味がある
指には強い指と弱い指があります。ですが”強い事が良くて、弱い事が悪い”というわけではありません。
とくにクラシックの曲を演奏する際には歌わせたい音(目立たせたい音)を強い指である1=親指で弾くことで表現したり、繊細な音は4=薬指で弾くことで優しく繊細な一音を奏でたりします。
弾きやすさや指の運びやすさの他にもこういった「音色」の観点から指を選ぶこともあることを意識しておきましょう。
適当に決めてはいけない
ここまでで、指番号がどうしてそうなっているのか、どうして大切なのかを説明してきました。
ピアノは、一曲を弾けるようになるまでにたくさんの練習時間を必要とします。
理想の一音を出すため、メロディを歌わせるため、身体の故障リスクを回避するためにもピアノを練習する際はぜひ指の番号を意識してみましょう。
間違えた指番号が癖になる
先述で指番号の大切さを少し理解していただけたと思います。
加えて大切なのがいつも同じ指で弾く事を意識していただきたいです。
即興など毎回少し演奏が変わるなどの明確な理由がご自身にある場合は大丈夫なのですが、ただなんとなく毎回指が違う方は気を付けましょう。
不都合な指使いが癖になってしまった場合、もとに戻すまでにまた時間を要しますし、癖というのが厄介な物でなかなか抜けません。
ピアノの指番号の決め方
基本的には楽譜に書いてある指番号をまず弾いてみます。
表記された指番号で試したうえで、弾きにくい箇所が出てきた場合は、その指番号に近い指で弾くなどして試してみましょう。
弾きやすさ・音色・曲の滑らかさなどに注意しながらいろいろな指で試して自分にあった指を探しましょう。
正しい指番号を理解してピアノを弾こう
なぜその音はその指になっているのか、その指番号にしているのにはきっと理由があります。
その理由がなんなのかを自分なりに想像しながら練習してみてください。そして”弾きやすいから”という理由でなんとなく指を選ぶのではなく、ちゃんと考えたうえで指を決めてみましょう。
曲の難易度にかかわらず、簡単な曲でも普段から意識して練習してもらえたら嬉しいです。
自分の体に合う指番号を見つけることも大事
楽譜にある指番号はある種正解だと言えます。作曲家さん、編曲家さんなどが考えたうえで表記してくれています。
ですが、その作曲家さんの身体だから弾きやすいかもしれませんし、作曲家さんのイメージしている演奏家さんが必ずしもあなたの体格と一致するわけではありません。
ときには楽譜の指番号を無視することも出てくるかもしれませんし、それがあなたにとっての正解かもしれません。大事なのは弾きやすい指を見つけるためにいろいろ試すことです。
まとめ:ピアノを弾くときの指番号はとっても大事!
今回はピアノの指番号についてご紹介してきました。一緒に振り返ってみましょう。
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