前回までの記事では聴く練習法や観る練習法など少し違った視点での練習法をご紹介させていただきました。
今回は楽譜とのコミュニケーションの取り方をお話しさせていただきます。
というような内容で進めさせていただきます♪
今回も初心者の方でも読みやすい内容になっているので楽しみながら学習できるようにお茶でも飲みながら読んでいただけたらと思います。
7年前にクラシックピアノに惹かれ、クラシックピアノを開始。それから今現在もピアノと過ごすライフスタイル。
なぜ楽譜を使うのか
皆さんはなぜ楽譜を使うと思いますか?
楽譜がないとピアノ弾けないねぇ
曲を弾くには必要だよね
音楽というのは言語の一種と言えます。
音符という文字を使用して内容を読み取ったり、書いて伝えたり、楽器を使って表現したり・・・
こうして考えてみると納得ですよね。
国語であれば文字を書いて読んで、そこから読み取ったことを声にだして表現したり伝えたりする。
ですので本から色々読み取るのが大事なのと同じように楽譜から読み取るというのは大事なことなんです。
たまに楽譜がまったく読めないのにピアノが弾けたり楽器が弾けたりする方がいます。
それももちろんすごい才能ですし、ある程度はそういったこともできるようにはなりますが
「楽譜が読めなくてよかった〜!」
「音符の勉強しなくてよかった〜!」
と歓喜してる人はほとんどいないと思います。
おそらくどちらかと言えば
「楽譜がよめたらな〜」
「音符の勉強をしておけばよかった」
という人のほうが多いと思います。
読めないことが悪いわけではないですが、読めたらとても便利です。
そして今後音楽を続けていく上でそれは大きな手助けになってくれるでしょう。
楽譜を読むためには
楽譜を読むためにはまずその文字の読み方と意味がわからないといけません。
皆さんはどのようにして今使っている言葉の読み書きを覚えましたか?
学校で何度も書いたり読んだりして今があると思います。
音楽も同じで、繰り返し読んで書くのが読めるようになるためのシンプルな方法です。
そして言葉を覚えた時のこと、もしくは周りにいるお子さんを思い浮かべてみてください。
(言葉をここでは”ひらがな”とさせていただきます)ひらがなで書けるようになる前には言葉を話せるようになっている方が多いと思います。
そして書けなくても読めるというのもよくあったと思います。
こうしたように書けるようになる前には読んだり話したりはできるようになっていることが多いのと同じように音楽でも書けなくても読めては弾けるという状態を作りやすいのです。
さらにピアノの場合は音符を自分で書けるというのがもちろん理想ではありますが、読み解いてそれをピアノで発する=表現することがとても重要です。
ですのでまずは読めるように、そして読んだ音符をピアノで発声できるようになることを目標にしてみましょう。
五線譜
ピアノ(音楽)で使う楽譜には線がいっぱい引いてあってその上におたまじゃくしを浮かべることで内容を記載しています。
この楽譜のことを五線譜と言います。文字を見ての通りいっぱい引いてある線は5本です。
そしてその5本の線のどの部分におたまじゃくし(音符)が居るかで音の高さを表現しています。
以前の記事で「ド」の位置と音符のことにふれていますが、おさらいがてら確認してみましょう。
わかりやすいようにドから始まることとして
・音が1つずつ上がるごとに
ドレミファソラシドレミファと繰り返し続いていきます。
・逆に下がるときは
ドシラソファミレドシラと繰り返し続きます。
・ピアノでみると「ド」の鍵盤から白い鍵盤を1つずつ右にいくと
ドレミファソラシドレとなり
・白い鍵盤を1つずつ左にいくと
ドシラソファミレドシとなります。
日本語だと・・・ハニホヘトイロ
ということでしたよね。
音符の読み方
つづいて音符の読み方にいってみましょう。
前回のおさらいで
これが「ド」でしたよね♪
今回はそこから一歩進んでみましょう。
まずは分かり易ように図を用意しました。
上の段と下の段ではどちらも五線譜なのに音符の位置と読み方が同じじゃないけどどうして?
と思われるかと思いますが、安心してください順番に説明していきますね♪
なんでそういう風になってるんだろ〜?
左側にマークがあります。
こちらのマークを『ト音記号』といいます。
ドレミファソラシドの図に注目していただいて、ト音記号のマークは楽譜のどの位置にあるでしょうか?
ト音記号は「ト」の音である「ソ」の位置をあらわしていて、ソの位置【上段の下から2本目の線】の上を中心に書かれています。
(実際に書く時もソの位置である下から2本目の線の上からぐるぐると書き始めます。)
下の段の左にあるマークで『ヘ音記号』といいます。
これも同じように上の方のドレミファの図をよくみて位置関係に注目してみてください。
ヘ音記号は「へ」の音である「ファ」の位置をあらわしていて、ファの位置【下段の上から2本目の線】の上を中心に書かれています。
(こちらも実際に書く時は上から2本目の線の位置から書き始めます。)
記号の役割
上ででてきたト音記号とヘ音記号について。
ドレミファソラシドの図をみていただいた時に上の段と下の段では、音符のいる場所と読み方が違っていたと思います。
例えば、上の段=ト音記号のところを見ていただいて、下から2本目の線の間に「ラ」があると思います。
そのまま下の段=ヘ音記号のところをみていただくと下から2本目の線の間、ト音記号では「ラ」だったところが「ド」になっているのがわかるかと思います。
そしてこれを決めているのが『ト音記号』と『ヘ音記号』なのです。
ト音記号の時には、「ト音記号の位置がソ(=ト)になりますよ〜」
ヘ音記号の時には、「ヘ音記号の位置がファ(=へ)になりますよ〜」
というのを教えてくれているんですね。
そして真ん中のドはヘ音記号でもト音記号でも「ド」になります。
こちらの「ハ音記号」というのもありますが、あまり使いません。
よく使うト音記号・ハ音記号を覚えていただけたら今のところ大丈夫です。
覚え方
ト音記号とハ音記号の時の音符ってややこしいですよね。
正直私自身もピアノを始めた当初の頃とてもややこしくて苦手だった記憶があります。
私は当時の先生に
「(ト音記号の)ラが(ヘ音記号の)ドだよ」って教わったんですが・・・
ト音記号のラの時にドを弾いちゃったりしていました(笑)
本当は慣れるのが一番なのですが、慣れるまでの間をどうするかも大事なので覚え方のコツをいくつかあげてみます。
ト音記号の時は真ん中のドを中心に上がっていくとドレミファとあがっていき、ヘ音記号で下がるとドシラソファと下がっていく。
ト音記号であれば1本目の線の上が「ミ」2本目が「ソ」3本目が「シ」4本目「レ」5本目「ファ」ですよね。なのでそのまま「ミソシレファ」だったり語呂合わせで「みそしれふぁ=みそしるは=味噌汁派」だったり(笑)
ヘ音記号だったら下の1本目から「ソ」2本目「シ」3本目「レ」4本目「ファ」5本目「ラ」なのでそのまま下から「ソシレファラ」だったり逆に上から下がるように「ラファレシソ」だったり。
下がる場合であればゴロあわせで「ラファレシソ=らふぁれしそ=ラフレシ草(ラフレシアっていう花がある)」だったり。
これらは人によって覚えやすいやり方が違うと思います。
皆さんにとって覚えやすそうな方法を探して見つけてみてください。
覚えやすい方法を探してる時、それ自体がもう良い学習法になっています。
音符の長さ
さらに音符には長さがあります。
長さも音符に表現されていますのでチェックしてみましょう。
まずは下記の図をご覧ください。
真ん中にある4分音符を基準にするとわかりやすいかと思います。
4分音符を1とした時に、二分音符はそれ2つ分の長さになります。
全音符は二分音符の2つ分の長さなので四分音符でいうと4つ分の長さになります。
四分音符は八分音符2つ分の長さで、八分音符は十六分音符2つ分の長さになります。
音符には長さがあって長さを表す名称(四分音符とか二分音符)のようなものがあると思っていただけたら良いかと思います。
全音符は四分音符4つ分の長さなのかぁ〜
二分音符は四分音符2つ分なんだね〜
まとめ
楽譜とコミュニケーションをとるための基礎知識をお話しさせていただきました。
音符というのは普段の日常生活の中で使う機会があまり多くないと思います。
なので私たちが普段コミュニケーションで使っている言葉のようにスムーズに扱えないかもしれませんが、使えば使った分だけ慣れていくものです。
皆さんにとって覚えやすい方法をみつけていただいて、少しでも音符と触れ合う機会を増やしてみてください。
皆さんの生活の一コマに良い音楽ライフがあらんことを。
読んでいただいてありがとうございました。
お茶どうぞ🍵
音符も慣れるほどに読みやすくなっていくと思います♪