webライターが記事を作成する際の流れ
「webライターってどんな記事を書くんだろう?」
「記事ってどうやって書いてるんだろう?」
webライターって職業は耳にするものの、実際どんなことを、どうやって書いているのかイメージつきませんよね。
今回は、こうした疑問に対して、現役webライターの僕が、記事作成の流れを詳しく紹介します。
webライターが、普段どのように記事を書いているのか、イメージしていだだけるでしょう。
ぜひ、最後までご覧ください。
ブログ記事作成にも、応用できる内容ですよ!
webライターの記事作成の流れ
webライターは、さまざまな記事を執筆します。
今回は、具体的にイメージしていただくために、一般的な記事作成の手順を紹介します。
それぞれ、確認してみましょう。
執筆の前段階5ステップ
記事執筆に入る前の手順を、5つのステップに分けて紹介します。
執筆までの5ステップは以下のとおりです。
- レギュレーションを確認する
- キーワードを把握する
- 想定読者をイメージする
- 読者のニーズを考える
- 伝えるべき情報をまとめる
それぞれのステップごとに、確認してみましょう。
レギュレーション確認
クライアントごとに、レギュレーションが用意されているため、執筆前に内容をよく確認しましょう。
レギュレーションには、文章執筆にあたっての細かいルールが記載されています。
例えば
- 数字の使い方(全角や半角、漢数字など)
- 漢字の変換ルール
- 文末、口調の指定
など
ライターは、それぞれのメディアや、サイトのカラーにあわせて執筆をおこないます。
その点、ブログは自分の好きなように執筆できるので、やりやすいかもしれませんね!
キーワードが渡される
記事執筆前に、キーワードが渡されます。
キーワードには、読者の悩みが凝縮されているため、とても重要です。
キーワードに込められた、読者の悩みをよく考えてみましょう。
案件によって、キーワードは2単語〜3単語で構成されている場合が多いです。
3単語以上で構成されたキーワードを、ロングテールキーワードって呼びますよ!
想定読者をイメージする
いただいたキーワードをもとに、想定読者をできる限り深くイメージしましょう。
例えば、以下のような内容を考えます。
- そのキーワードを打ち込む人は、どのような人なのか
- どのような仕事をしている人なのか
- 休日はどうして過ごしているのか
- 年齢はどのくらいの人なのか
- どのような生活水準なのか
など
できる限り、具体的に読者像をイメージすることで、その人に合わせた文章が書きやすくなります。
慣れるまでは、キーワードを打ち込みそうな友達・知人を想像するのもオススメです!
読者のニーズを把握する
想定読者と同時に、読者のニーズを把握しましょう。
読者はどのような悩みを抱えていて、どのような情報=解決策を求めているのか。
想定する読者と、読者のニーズが曖昧だと記事の内容や文章がブレやすくなります。
例えば「副業 おすすめ」の場合であれば、読者は以下の情報を求めていると予想できます。
- ”最短で稼げる”副業を知りたい
- ”怪しくない”副業を知りたい
- ”スキルが不要な”副業を知りたい
初めは難しいかもしれませんが、少しずつでも、具体的にイメージできるように練習してみましょう。
表面的な部分より、さらに本音的な部分を想像できると良いですね!
伝えるべき情報をまとめる
想定読者・読者ニーズがイメージできたら伝えるべき情報をまとめます。
例えば、以下のとおりです。
- どのようなニーズに対して、どのような解決策が必要なのか。
- 解決策を提示する前に必要な事前情報はあるのか。
- その他、読者の状況によって必要な補足情報はあるのか。
など
読者がスムーズに記事を読み進めるために、どんな情報が必要なのかを、事前にまとめておくと良いでしょう。
この「情報をまとめる」工程を丁寧にやっておくと、本文を書くときにスムーズにすすみますよ!
記事の構成案を組む5ステップ
これから、記事執筆前に必要な「記事構成」について解説していきます。
記事を執筆するには、土台となる枠組みが必要です。この枠組みが記事構成になります。
記事構成に必要な手順は、以下の5ステップです。
- 競合サイトのチェック
- 上位サイトを参考に構成案を考える
- 執筆内容をリサーチする
- 見出しの順番を決める
- 見出しタイトルを決める
それぞれのステップごとに詳しく確認してみましょう。
競合サイトのチェック
競合サイトとは、同じキーワードで書かれた記事を掲載しているサイトです。
競合サイト=ライバルサイトとも取れますね。
他の競合サイトが「どのような情報を扱っているのか」「どのような流れで情報を整理しているのか」チェックしてみましょう。
とはいえ、参考にするだけで、マルパクリはいけません。
あくまで、参考として記事の内容や流れを見てみましょう。
マルパクリをしたところで、そのサイト(=オリジナル)には勝てないのです…。
上位サイトを参考に構成案を考える
構成案を考える際は、検索上位のサイトを参考にするのがおすすめです。
検索上位とは、執筆するキーワードで検索をかけたときに、1ページ目の上の方にある記事を指します。
上位に表示されている記事は、検索エンジン(Googleなど)から良質な記事だと評価されています。
そのサイトは、どのような記事構成でGoogleから高評価を受けているのか、考えながら構成を組んでみましょう。
上位に表示されているサイトは、本当に勉強になります!似たような構成になっているケースも少なくありません。
執筆内容をリサーチする
競合サイトをチェックしながら、執筆内容をリサーチします。
慣れていないジャンルの場合、不足している知識を埋めていかなければいけません。
それぞれやりやすい方法を探しながら、情報をキャッチ・インプットしていきましょう。
とくに、数字や法律などは誤った情報を記載しないために、丁寧なリサーチが必要です。
僕は、いつもリサーチ内容を、箇条書きでメモしていますよ!
見出しの順番を決める
続いて、見出しの順番を決めていきます。
見出しの順番が、これから執筆する文章の流れになります。
上から順番に、読みやすい流れになるように組み立てていきましょう。
見出し3や見出し4を使う場合は、それぞれの見出しが2つ以上になるような構成にしましょう。
見出し(h3)が1つになってしまう場合は、h2でまとめましょう。
見出しタイトルを決める
見出しの順番が決まったら、見出しのタイトルを決めます。
見出しのタイトルには、できる限りキーワードやサジェストワード(キーワードと関連するワード)を含めるようにしましょう。
見出しにキーワードを入れるのは、SEOに有効だからです。
キーワードを無理に詰め込んでタイトルがおかしくなる場合は、いれなくても構いません。
あくまで”読みやすさ”を重視したタイトル構成にすることが重要です。
本文執筆5ステップ
構成の作成が終わったら、本文の執筆に移ります。
本文執筆の流れを、5つのステップで解説していきます。
内容は、以下のとおりです。
- リサーチした情報をもとに執筆する
- 文章を整える
- チェックと細かい修正をする
- タイトルを決める
- 【補足】タイトルとリード文について
それぞれのステップごとに、詳しく確認してみましょう。
リサーチした情報をもとに執筆する
人によって、やりやすい執筆方法は異なります。
例えば
- 一見出しずつ終わらせるのがやりやすい人
- 数見出しごとに終わらせるのがやりやすい人
- とりあえず最後まで書き切るのがやりやすい人
など
一般的に、おすすめされる方法は、”最後まで書き切る”方法です。
とはいえ、見出しごとに書くのが合っている方もいるため、それぞれのやりやすい方法を探してみましょう。
僕は案件によって、一見出しずつ終わらせる方法を使うときがありますよ!
【POINT】
記事に記載する情報は、信憑性の高いものでなければいけません。必要に応じて、行政サイトなどの情報元URL(ソース)を記載しましょう。
文章を整える
最後まで書き終えたら、全体的に文章を整えていきます。
主に、以下の内容をチェックしていきます。
- 日本語としておかしい部分はないか
- 見出しタイトルと文章の中身はズレていないか
- 文章のボリュームに偏りはないか
- 重複している文章はないか
- 文調(口調)は、レギュレーション通りになっているか
など
その他、レギュレーションの内容と相違がある場合は、修正が必要です。
文章の修正をおこないながら、読みやすい文章・文字数に整えていきます。
チェックと細かい修正
一通りの調整が終わったら、細かいチェックと修正を加えていきます。
- 変換ミスや誤字脱字はないか
- 句読点や改行は適切になっているか
- 同じような文末が連続していないか
など
ここでは、音読によって音の響きに違和感がないか、などの調整もおこないます。
同じような文章でも、できる限り読者が読みやすいように、配慮することが大切です。
声に出して読んでみるのがオススメです!僕も、夜な夜な一人でブツブツつぶやいています…。
タイトルを決める
本文の執筆が終わったら、タイトル名を考えます。
パッと見ただけで、本文の内容が伝わるようなタイトルにしましょう。
その他、思わずクリックしてしまうような表現を含めるのもポイントです。
注意点として、あまり過激なタイトルにしないことです。
気になってクリックされたとしても、タイトルと記事内容にギャップがある場合、すぐにブラウザバックされてしまいます。
滞在時間の短い記事は、Googleから良い評価を受けづらくなるため、文章とマッチするタイトルを考えましょう。
「タイトル詐欺」と思われないようなタイトルをつけましょう。
【補足】タイトルとリード文について
タイトルとリード文(導入文)は、人によって書きやすいタイミングが異なります。
主に、以下の3つの方法があげられます。
- タイトルとリード文を最初に書く
- タイトルとリード文を最後に書く
- 執筆の途中で書く
人によってやりやすい方法が違うため、いろいろ試してみると良いでしょう。
僕は、ほとんど文章の最後に書いています!たまに、途中で書くことも…。
見直し後提出
全てのチェックと修正が終わったら、最後に全体を音読して確認します。
記事の内容・質に問題がなければ、提出の準備に入ります。
提出する前にもいくつか確認事項があるため、見てみましょう。
提出前の主なチェック事項は、以下のとおりです。
- コピー率チェック
- クライアントに合わせて対応する
- 納品方法
それぞれ確認してみましょう。
コピー率チェック
記事を提出する前に、コピー率のチェックをおこないます。
コピーチェックには、以下のような目的があります。
- コピーペーストをしていないか
- 他記事の内容と似通っていないか
webライターとして働く上で、他記事のコピーペーストは、信頼を失ってしまうためNGです。
一方で、自身で考えて打ち込んだ場合でも、たまたま同じ(似たような)文章になってしまうケースがあります。
コピー率が高い場合には、提出前に修正・加筆をおこない、他記事との差別化を図りましょう。
クライアントによって、コピー率チェックの指示がない場合があります。その場合でも、コピー率チェックの結果を添付すると親切です。
中には、コピー率がどうしても高くってしまうジャンルがあります。なかなか下がらない場合は、クライアントに相談するケースもありますね。
クライアントに合わせて対応する
コピー率チェックのほか、クライアントによってチェック項目はさまざまです。
状況に合わせて、臨機応変に対応していきましょう。
複数のクライアントとのお付き合いがある場合は、クライアントごとの特徴や、納品時に必要なチェック項目を、わかるところにまとめておくと良いですね。
納品方法
納品方法は、クライアントによってさまざまです。
一般的な納品方法は、以下のとおりです。
- 記事ファイルを添付
- 記事のURLリンクを添付
- 用意された媒体に直接貼り付け
など
それぞれの納品方法に従って納品しましょう。
ちなみに、ライター案件ではWindows・MacどちらのOSでも対応できる場合が多いです。
もし、クライアントからの指定ツールが、自身のパソコンのOSに対応していない場合は、クライアントに相談してみましょう。
僕は、WindowsとMacどちらも使用していますが、基本的にどちらでもできる業務内容ですよ!
修正対応
納品した記事に改善点がある場合は、修正の指示が送られてきます。
修正がきたからといって、落ち込む必要はありません。より良い記事にするための修正ですから、前向きな気持ちで対応しましょう。
クライアントによっては、修正指示の際にフィードバックをいただける場合があります。
フィードバックには、現在の自分の改善点が凝縮されています。
もし、フィードバックをいただけた場合は、たくさん吸収してライティングスキルを磨いていきましょう。
僕もかなりの修正をいただくことがあります。丁寧に添削をいただけるのは、ありがたいことです。
報酬が支払われる
納品完了までの修正の回数は、状況によって異なります。
複数回にわたって修正が必要な場合もありますが、丁寧に対応していきましょう。
修正が終わると納品が完了し、報酬がいただけます。
報酬の振込日は、(クラウドソーシング以外での受注の場合)クライアントごとに異なります。
振り込み日のほか、請求書の作成時期や送付方法など、事前に確認しておきましょう。
【POINT】
例えば、クラウドワークスの場合は、毎月「15日締め・月末振込」と「月末締め・翌月15日振込」2回振り込みのタイミングがあります。
webライター業務での5つの心得
これから、webライターとして働く際に、意識しておきたいポイントを紹介します。
内容は、以下の5つです。
- こまめな連絡を心がける
- わからないことは質問する
- レギュレーションをよく確認する
- 自己管理を怠らない
- 自己投資をする
それぞれ確認してみましょう。
こまめな連絡を心がける
クライアントとスムーズなお仕事をするために、こまめな連絡が欠かせません。
もし、外出中ですぐに確認や返答ができない場合は、後ほど返答する旨を伝えると良いでしょう。
【POINT】
人によっては、「即返信」を意識しすぎてツラくなる場合があります。しんどくならないために、1日の中でメールを確認する時間を決めておくと良いでしょう。
無理のない範囲で、こまめな連絡をとれるバランスを探してみましょう!
わからないことは質問する
疑問点やわからないことが出てきた場合は、なるべく早い段階でクライアントへ確認相談することが重要です。
「多分、これでいいだろう」と進めた結果、あとから大幅な修正が必要になってしまう事態になりかねません。
早い段階での相談なら、お互い最小限の負担で済みます。
相手のため・自分のためにも、不明点がある場合は、作業を進める前に確認するようにしましょう。
基本的に、皆さん快く対応してくれます。遠慮せずに、確認をとって大丈夫ですよ!
レギュレーションをよく確認する
作業を始める前に、よくレギュレーションの内容を確認しておきましょう。
その他、これから執筆する記事が掲載されるサイトやメディアを、事前に確認しておくことも重要です。
仮に、慣れているクライアントとの仕事であっても、再度レギュレーションを確認してから、取り掛かるようにしましょう。
メディアごとに合わせたトーン&マナーを意識できると良いですね!
自己管理を怠らない
個人で仕事をする場合は、自己管理が必要不可欠です。
会社員の場合は、就業規則や業務手順が決められているなど、ある程度スケジュールが管理されています。
一方で、フリーランスの場合は、すべて自分で管理しなければいけません。
周りから管理されていない環境だからこそ、仕事とプライベートをしっかりと区別することが重要です。
webライターは自宅で作業ができる分、プライベートの区別が結構難しい…。
自己投資をする
個人で働く場合は、自己投資も大切です。
自己投資は、自分自身のスキルや価値を高め、人間性を成長させてくれます。
費やすのは、お金だけではありません。自分のための努力や、それに必要な時間も自己投資です。
自身の価値や将来的なリターンを高めるためにも、日頃から自己投資を意識してみましょう。
すぐにできる自己投資としては、健康維持やスキル学習などがあります。
無理のないところから始めて、習慣化していきましょう!
webライターのあれこれQ&A
これから、webライターに関して、よくある質問に答えていきます。
今回のQ&Aの内容は、以下の3件です。
- パソコンは必要ですか?
- どんなツールを使うんですか?
- ライターに挑戦するにはどんな勉強が必要なの?
それぞれ見ていきましょう。
パソコンは必要ですか?
パソコンは必要です。
スマホでできる案件もありますが、かなり限られます。
さらに、スマホではどうしても効率が悪いです。
1記事にかける時間が、長くなればなるほど稼ぎづらくなります。
ある程度の収入を得たいと考えているのであれば、パソコンはあったほうが良いでしょう。
長い目で見ると、パソコンは良い自己投資になると思いますよ!
どんなツールを扱いますか?
クライアントや案件によって異なります。
一般的には、以下のツールを使用するケースが多いです。
- Googleドキュメント・Word
- Googleスプレッドシート・Excel
- チャットツール
- WordPress
- コピーチェック
- 画像編集ツール
チャットツールは、Zoomやチャットワーク、Slack、Discordなど。
案件によってWordPress入稿や画像挿入をおこなう場合もありますが、メインになるのは文章執筆のため、GoogleドキュメントやWordの使用頻度が多いです。
webライターを始めてから、初めて触るツールばかりでした。いろんなツールを知れたのが嬉しい!
ライターに挑戦するにはどんな勉強が必要?
webライティングの勉強が必要です。
webライティングとは、webコンテンツに特化したライティングスキルです。
紙に執筆するライティングとの共通点は多いですが、異なる点もあります。
例えば
- SEOに関する知識
- スマホなどの媒体に合わせた執筆
- キーワード選定
など
本や動画でも学べますが、オンラインスクールで学ぶ方法もあります。
それぞれの状況に合わせて、取り組んでみましょう。
普段から文章を読んだり書いたりしている人は、webライターになっても文章執筆がスムーズです。
まとめ:webライターは学びの多い職種である
この記事では、webライターが記事を書く流れにフォーカスして解説しました。
webライターがどのような手順・流れで記事を書いているのか、どのようなことに気をつけているのか、少しイメージしていただけたかと思います。
記事を執筆する際は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
いきなりライターに挑戦しなくても、ブログであれば自分の好きなように、執筆の練習ができますよ!
ブログをまだ開設していない方は、以下の記事も参考にしてみてください。
>>【簡単15分!】初心者でも安心WordPressブログの始め方【イラスト付】