近年、各メディアでも”投資をしましょう!”のような
言葉が流れてるのを多く目にするようになってきています。
果たして実情としてその流れは浸透してきているのでしょうか?
だいぶ投資に対する抵抗も減ってきたものの
いまだに各家庭の運用傾向をみてみると
現金貯蓄・銀行預金に占める資産が多いのも事実のようです。
・なぜそうなっているのか
・実際のところはどうなのか
・どう考えるのが良いのか
を一緒に考察していきましょう。
日本における資産の傾向
日本における個人の資産の多くが現金・貯蓄に回っているそうです。
その割合は50%超という統計がでているようです。
(出典:日本銀行調査統計局)
昔は銀行の利息による利率が良かったため、
銀行に預けるだけでも利息としての利益が期待できました。
その頃の名残や流れ、安心感が未だ残っているのかもしれません。
そして何より現金や銀行預金などの貯蓄における
『安心感』は大きく影響しているといえるでしょう。
これからの老後
”老後2000万円問題”なんて言葉が話題になりましたが
現在の日本は少子高齢化やその他の色々な影響により
人口がどんどん増加していた発展途上の時とは大きく変化しています。
日本の財政面からみても個人における老後資金というのを
各個人においても確保してほしいという思いが近年強く見えます。
貯蓄を投資に
上記でお話ししたように日本における個人の資産の多くが
現金や貯蓄にまわっています。
同時期の米国における資産の現金・貯蓄割合は13%ほどだそうです。
(出典:日本銀行調査統計局)
ここから見ても日本では貯蓄率がとても多いことがわかります。
そういった点を含め、貯蓄資産の一部を運用に回していくという考え方は
現代においてとても重要なのではないかと思います。
前提として経済は発展していく
世界的にみて経済というのは発展していくのが前提となっています。
というのも物を購入する対価として支払う通貨・紙幣は
どんどん発行されていくものなのです。
通貨が多くなるということは物を購入するにあたって
必要になる通貨の量も増えるということです。
それにともない働いた時にもらえる賃金も増えることで
時代にあわせた収入と支出のバランスが取られているのです。
今の日本は?
色々な調査を見てみると日本では1997年をピークに
平均賃金が横ばい(若干減少)しているとでています。
(総務省「賃金構造基本統計調査」)
”日本の賃金は30年間あがっていない。”
一方で海外では物価が年々上昇傾向にあります。
輸入に頼る部分が大きい日本のこの状態というのは
”日本の生活はどんどん苦しくなっている”ともとれます。
(消費税もどんどんあがっていますよね。)
退職金は・・・
賃金の推移についてお話ししましたが
それは賃金だけにとどまりません。
退職金に関しても1997年の
平均約2870万円から2018年には1780万円と
1000万円も減少しています。
(厚生労働省「就労条件総合調査」)
このように賃金だけではなく退職金も減少しているのがわかります。
資産について考える
便利な時代になり物に対してはとても豊かになりました。
一方で賃金や物価などの金銭面の事情は
未だ厳しいのが上記の数字からも伺えます。
ですので今後は個人においても
資産について考える時間を設けることが
とても大事になってくるのではないかと思っています。
投資には当然リスクもあるため
美味しい話だけして勧めることはできません。
ただ、現代においてリターンを期待するには
リスクを負う必要があるのも事実です。
皆さん各々の生活事情と資産を把握し
そこからどういった選択肢ができるか
それによって期待できることをリスクと一緒に
考えていくことを少しずつでも取り入れていけるといいですね。
意識をしておく
資産についてお話ししてきました。
既に投資などで運用されている方もいらっしゃるでしょうし
まだの方もたくさんいらっしゃると思います。
今は昔のように銀行にあずけるだけで資産が増える時代ではなく
また、年々の物価上昇や賃金停滞のことも考えると
資産の今後について意識・勉強しておいて損はないと思います。
今後もこういった流れは強くなると予想できるので
今のうちから少しずつでも意識していけると良いですね。
100%安全でハイリターンはありません。
ご自身にとって大事にする部分と期待すること。
より良い未来のために考える時間を是非作ってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
お茶どうぞ🍵